はちみつ豆知識
Qはちみつはミツバチが集めているのになぜ花ごとの味になるの?
A.セイヨウミツバチは最も近くに群生している、甘い蜜をもつ1種類の花を選び出し効率的に蜜を集める習性(訪花の一定性)があるため、花ごとの蜜「単花蜜」が自然とたまるのです。蜜を集める役目の働きバチは甘い蜜を持つ花を見つけると巣に戻り、仲間にダンスで知らせます。それを合図に他の働きバチも蜜集めについていきます。
だからアカシヤやトチというふうに花ごとの蜜が集まるのです。とはいえ、完全に1種類の花の蜜だけを集めたはちみつというのはなく、必ず少しは他の花の蜜も混じってしまいます。それはミツバチの中にもあまのじゃくがいて、どんなに甘い蜜が近くにあっても何匹かは他の花に飛んで行ってしまうせい…。
でもこのあまのじゃくなミツバチたち、実は次に蜜集めに行く花の情報を収集する偵察隊という大切な役割を果たしているんです。
ミツバチの役割分担には感心してしまいますね!
ちなみに、ニホンミツバチは蜜を集める量が少なく、1種類の花の蜜を集める修正がないため「百花蜜」になります。